タイムマシンで就活生の自分にアドバイスできるとしたら？（第2回）大きな会社では小さい仕事しかできないぞ！！

第2回は、「大きな会社では小さい仕事しかできないぞ」だ。

大企業を選ぶ理由として、社会に影響を与えるような大きな仕事をしたい、ともし考えているのだったら、ちょっと待って欲しい。

たしかに大企業は大きな仕事ができるかもしれない、でも大きすぎて入社してしばらくは自分がどんなビジネスに携わっているかを理解することはできないだろう。大企業に入社すると、君はバリューチェーンの一部のそのまた一部を担当することになる。

たとえばPC製造メーカーに入社し、購買部門のネジ担当に任命される。君は安くて品質の良いネジを仕入れることに腐心することになる。PCを実際に使ってくださるお客様の声を聞くことはまずない。それどころか工場のどこの生産ラインでこのネジが使われるのかさえも知ることはないかもしれない。

逆に中小企業の場合は、売上規模は小さいかもしれないが、担当範囲は広く（やらざるをえず）、ビジネスの全体像を把握することができる。

中小スリッパメーカーの場合は、どんなキャラクターをスリッパにつけるとお客様にうけるかの市場調査、スリッパのデザイン・原価計算、製造してくれる業者探しのために中国、ベトナムの工場との折衝、おいてくれるお店探しなど、これを全部一人で担当しなくてはならない。

大企業を選ぶ場合は、非常に狭い範囲しか担当できないことを覚悟して欲しい。入ってから思い描いていたこととのギャップがありすぎるとつらいじゃないですか。フットベアは別に大企業に入るなと言っているわけではない、範囲が狭くても創意工夫すれば、仕事は楽しめる。

中小企業を選ぶ場合は、信じられないくらい給料が安いので覚悟して欲しい。また、下請けが中心の中小企業は、大企業のバリューチェーンに組み込まれているので、もし広い範囲の仕事をしたいなら選んではならない。どこで使われているかわからないネジをひたすら作り続けることになる。

自分がどんな仕事がしたいかを考えて大企業、中小企業を選ぼう。

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