書評:リクルート「創刊男」の大ヒット発想術 くらたまなぶ
今日は書評に挑戦。今日紹介する本は、リクルートで「フロムエー」「じゃらん」など14誌の創刊に携わったくらたまなぶさんの本『リクルート「創刊男」の大ヒット発想術』です。
この本は、マーケティング、企画立案、企画実行について、総合的に学べる内容になっている。ただし、普通のビジネス本と違うところは、徹底的に自分の言葉で語られているところだ。
一般的な、MBAの教科書で書かれている「プロダクトアウトからマーケットインへ」というのも、くらたさんに言わすとこうなる。
いい商品をつくるためには、商品のことを考えてはならない。
ここでは年賀状を例にして説明される。今年はどんな年賀状を送るかを考えてはならない、年賀状を受け取る相手にどういう気持ちになってもらいたいかをまず考えるべきだと、筆者は説く。
顧客中心主義もこうなる。
送り手のプロになるためには、受け手のプロにならなくてはならない。
受け手のプロになるための方法はこう説く
ちゃんと生活しながら、喜ぶ。驚く。怒る。不思議がる。
実際に14誌を立ち上げてきたくらたさんだからこそ紡ぎだせる言葉には、MBAコースの大学教授にはない説得力がある。
ちょっと話はそれるが、採用面接のコツについて、社内の人と議論したことがあった。面接の経験の長いある人が「第一印象で良いなと思った場合は、評価を良くつけすぎていないか確認する。」と言っていた。なるほどーと思っていた時に、他の人が「それってつまりハロー効果に気をつけろってことですよね。」と言った瞬間、急にどうでもいい話に変わってしまった気がした。
借り物じゃない自分の言葉で話すのって大事だよね、とこの本を読んであらためて思ったのでした。
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