フットベアの思考マラソン

サブ4を目指す市民ランナーが走りながら世の中について考えたことの記録

教育改革はなぜうまくいかないのか。教育推進モデル校がうまくいかない3つの理由。

今日の朝、一部の学校で試行したほうが良いといったことを書いたのだけど、ちょっと調べたところ、教育推進モデル校というのがあって、小中一貫教育などいろいろと試していることがわかった。(ごめんなさい)

以下は今日の朝のブログからの抜粋

これだけでも相当な改革で、いざ実行しようとすると色々と問題が出るはず。セブンイレブンみたいに一部の店舗(学校)で試行して良さそうな策を全体に適用するのが良いと思う。(すでにやってる気もする)ただ教育の難しいところは、施策の結果が出るまで(子供が大きくなるまで)時間がかかることですね。これについては良い案思いつかないや。

 いろいろと調べても、教育推進モデル校の試みがうまくいっているかどうかはよくわからなかった。あまり情報がないので、うまくいってないと仮定して、なんでうまくいかないのか考えてみる。(うまくいってたらごめんなさい)

 

うまくいってない理由①モデル校で取り組んでる施策がクソ

葛飾区の教育推進モデル校に書いてあるホームページを見ると以下のように書いてある。

現在、本ビジョンの4本の柱の一つである「確かな学力の定着」に向けた取り組みとして「わかる授業の推進」を進めています。
 学力を向上させていくためには、子どもたちが「学ぶ意味」や「わかる喜び」、「考える楽しさ」などを実感し、主体的に学習に取り組むことができるようにすることが大切です。
 「わかる授業の推進」の実現に向けた取り組みの一つとして、教育推進モデル校や教育研究指定校などにおける授業研究を奨励するとともに、優れた授業研究の成果を区内全体で共有し、伝授し合う仕組みづくりを推進しています。

 うむ、具体的に何をするのかさっぱりわからない。

4本の柱を確認すると、「学力向上」、「健康教育の充実」、「小中一貫教育」、「環境教育」ということらしい。うーむ、全然わからない。特に「学力向上」ってのがよくわからない。そんなのモデル校にするまでもなく、どこの学校もやらなきゃダメなようなことに思えるのだけど。

このホームページを見て、フットベアが思う仮設はこれだ。「とりあえずモデル校を選定してから、モデル校に施策を考えさせているのでは?」だとしたらモデル校の意味なんか全然ない。セブンイレブンは本社が考えた施策を一部の店舗で試行して検証しているわけであって、店舗からアイデアを募集しているわけではないのだ。

 

うまくいってない理由②施策の効果検証が難しい

いやこれはマジで難しい。偏差値で測れないものを伸ばすってのが目標だった場合に、効果をどうやって測れば良いのだろうか?課題解決力やデザイン力とかについて、施策の結果、他の学校よりも統計的有意な違いがあることを検証するのは、なかなか難しそうだ。

 

うまくいってない理由③施策の効果がでるのに時間がかかる

これは今朝のブログにも書いたけど、個性を伸ばすってのが施策の目標だった場合に、小学校4年生(10歳くらい)に行った施策が効果があったかどうかって、その子が30歳くらいになってみないとわかんないと思うんだよね。また統計的有意な違いを検証するには、十分なサンプルが必要だし、30歳になるまでトレースし続けるのはデータ収集も手間だよね。

いろいろと考えてみるとやっぱり教育は難しいですね。外から見ると好き勝手言えますが、先生のご苦労がしのばれます。

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